「元ネットウォッチャー」raf00氏の訃報とネットウォッチの正しい死
@daichi
【お知らせ】篠原栄太さん は、去る1月15日、事故のため急逝されました。ご遺族に代わりまして友人を代表し、生前故人に賜わりましたご厚誼に対し心から御礼申し上げます。なお共有いただきました故人との思い出につきましては、責任を持って私がご遺族にお伝えします。2019年2月19日 伊藤大地
raf00氏が死んだそうである。そうですか。
Hagex氏の死にあたってご自身でこんなエントリを書いている。
以前はraf00もアグレッシブに特定人物や企業の炎上に対してあれこれ言うキャラクターだった。炎上を観察し、言及し、時にはつっかけに行くこともあった。raf00程度の雑魚たちがやいのやいの言い、Hagex氏やnarumi氏が本格的に火をつけ、切込隊長であったやまもといちろう氏がとどめを刺す、そんなパターンが繰り返される時期があった。
つまりネットウォッチという行為の攻撃性を理解していた様である。そして大してその行為を謝罪することなくただ活動を辞めた。
しかし一定の時期にraf00は炎上事件の積極的な観察から足を引いた。SNSが広い層に普及しきったタイミングで、個人や情報を深く深く追う「ネットウォッチ」という行為は「気持ちの悪いストーカー行為」として見られるようになり、記憶する限り2014年くらいの段階ではかなり逆風が吹いていた。
理由も理論的に正しく理解していた。
ネットウォッチャーがブログでわざわざ取り上げずとも炎上事件はSNS上で一気に話題が広がり、対象の悪評がその本来的に責められるべきラインを超えて叩かれるような時代になり、ネットウォッチャーがさらにこれを叩くというのは当たりが強すぎる行為に感じられていた。また、ネットウォッチャーとしての練度が上がると「負けない叩き方」を身につけられるようになり、あまりにも一方的な攻撃者としての要素が強くなってしまい、何かを語る者のスタンスとして「好ましくない」とも感じていた(このあたりの言い合いを以前otsuneさんとした記憶がある)。
Hagexや山本一郎やおおつねまさふみの様な他者を攻撃し続けて自らを顧みない者と違って、raf00氏は遅かりしも目が覚めた者だったわけだ。
ネットで他者を攻撃し揶揄し続けることを正義と言って憚らないおおつねの様な者たちに目を覚ませとすら言っていたのである。
それなのに因果応報なのか偶然なのかは知らないが、幸福な死に方をしなかったのだね。
raf00氏のネットウォッチャ界におけるもっとも偉大な功績は「真理に目醒めた」ことなんだよ。
raf00氏の死を残念がってる人の中で今だに目を醒ましてないものがいることで、逆に氏が不憫でならない。